『モナリザ』を模写しました!

泣く子も黙る絵画史上の守護女神、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』を模写しました。原寸は77×53cmですからM25サイズ(80.2×53cm)にしようか、M20サイズ(72.7×50cm)にしようか迷ったんですが、比率を気にする私は、結局比率がほぼイコールな後者にしました。また原寸より大きく描くか、小さく描くかとなると、原画に敬意を表して小さいほうを選ぶことにしてますが。

とにかく『モナリザ』はディテールの資料(写真)がたくさんあるので、ありがたかったですね。下が私の今回模写した『モナリザ』です。

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今回も模写して気づいたことを描きますと、まず、なんといっても薄塗りってこと。フェルメールだって薄塗りですが、ハイライトなどは結構絵の具が盛り上げられてます。『牛乳を注ぐ女』のパンの部分しかり、『デルフトの眺望』の建物の屋根部分しかり。しかし『モナリザ』には盛り上げられた部分が見当たりません。特に背景なんてこれ、相当薄塗りじゃないでしょうか。水彩みたい。レオナルドはこの作品を死ぬまで手元に置いといて手を入れ続けたといいますが、背景はそんなに手を入れた気がしません。というか、本当に手を入れ続けたのか……。少なくとも修正はあまりしてないと思います。これだけ薄塗りで変更箇所があったら油絵の場合ペンティメント(絵の具が数百年経って透明化して変更箇所がうっすらと見えること)が起こると思いますので。

それと薄塗りの油絵画家に多いことかと思いますが。油の量が絵の具に比して多い気がします。これはグラッシ(油で絵の具を薄めて透明に塗る技法)ということではありません。慎重に塗り重ねるものだから顔料が少なく油ばかりになってしまうという感じ。レオナルドの油絵に亀裂や皺が多いのはこのせいだという気がします。

スペインにある『モナリザ』の模写では、袖が赤になってますが、本物の『モナリザ』も元は袖が赤だった気がします。というのはやっぱり袖がバーミリオン(朱色)入ってる感じするのですよね。バーミリオンは褪色しやすいのでこうなったのだと思います。それでも少しは残っていて、実際バーミリオンをほんの少し混ぜると色が合います。

あと、有名な左目元のイボのような部分。これは絵の具の剥離とかじゃなくて意図的に描いてますね。ならばモデルにそのような部分があったのか……。

手、特に左手の指が未完成だと言われていますが、確かに人差し指の第二関節のシワがないのがおかしい。そういう意味では未完成かもしれませんが、生涯手元に置いといて、注文主に渡さなかったところを見ると、わざと放置した部分を作ったのかもしれません。絵は描いているうちは作家のもの。できあがったら他人のもの。もっとも他人というのは所有者という意味ではありません。

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あとひとつ絵の具の種類が少ないですね。レオナルドが使った顔料の種類は『モナリザ』も含めて全部分かっているかと思いますが、『モナリザ』はその気になれば、白、黒、黄土色(イエローオーカー)、朱色の四色だけで描けるんじゃないでしょうか。

『第三都市 幻想画家:福本晋一ウェブサイト』
http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukusin/












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