『令和』という言葉が万葉集ではなく古事記にある 令和平其麻都漏波奴人等

このことはネット検索してもヒットせず、どうも誰も気がついていないようなので、私が書かせていただく。新元号『令和』は万葉集が出典というのが国の説明であるが、本当は、古事記ではないかということだ。

国が説明している万葉集の部分をまず下に示す。

初春月、氣淑風
(訳)初春の令い月にして、空気は美しく風は和やか

わたしゃまた『令和』って言葉自体があるのかと思ったので、この飛び石的、恣意的な字の選び方は(それが元号考案の慣習なのだとしても)何なのかとわけがわからなかったが、なんと、古事記の中巻、第十代崇神天皇のところ、いわゆる四道将軍の三道派遣を記した部分には、ズバリ『令和』という文字が出てくるのである。

又此之御世、大毘古命者、遣高志道、其子建沼河別命者、遣東方十二道而、令和平其麻都漏波奴人等。

(訳)またこの崇神天皇の御世に、オオビコノミコトは越(北陸地方)の道に遣わされ、その子タケヌナカハワケノミコトは東のかた十二道(東海地方)に遣わされ、そのまつろわぬ(天皇に従わぬ)人らをやわさしめ(平定さしめ)たまひき。

『令和』を、国は「令い和」、すなわち「美しい和」と説明しているらしいが、古事記に実際にある『令和』(あるいは令和平)という言葉は「服従しない者らを平定する」という意味になっている。将軍を遣わしてのことだし、日本書紀の同じ部分では、四道将軍は天皇より「相手が従わなかったら兵をもって討て」と命じられているので、これは、今でいう「和平」ではなく、「平らげ、併合する」という意味であり、軍事力、あるいは軍事威圧による平定と解釈して間違いないであろう。(ちなみにこの部分は、ネット上の古事記の原文に「令和」で文字検索すると簡単に見つかる。古事記は日本書紀と違い、文字量的には大したことはないので)

まあ古事記に『令和』という文字の並びがあることは、新元号の考案者、採用者とも知らなかったのかもしれないが(知ってて採用したならとんでもない話だが)、あまり縁起のいい話でないのには違いあるまい。万葉集より古い(ということになっている)古事記に記されているのだし、そもそも『令和』という漢字を見たら、平均的には『美しい和』ではなく、『和を命じる』ととる、感じるのが現代人としても普通だろう。政府が出してきたものならなおさらそうだ。

もうひとつ我田引水ながらひとこと、私はこのブログの『日本因数分解論』で「『日本』とはそうあろうとする力が働くところのひとつの空想的完結体」と定義したが、ならばある意味『令和』は、私の定義した『日本』そのままを表した言葉ということになる。それは和=合わせることを力で強いたという意味になっているからである。

どっちにせよ物議をかもすような名称は逆効果だと思うのですがね。

The word "REIWA",Japanese new era name, is not in The Man-youshu but in the Kojiki. The meaning is not "good harmony" but "to Integrate with force".

『第三都市 幻想画家:福本晋一ウェブサイト』
http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukusin/



















ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック