『第九:歓喜の歌(よろこびの歌)』を日本語で歌ってみよう!

歌える和訳歌詞シリーズ第三弾! シラーの「歓喜に寄す」によるベートーヴェンの第九、すなわち歓喜の歌です。一応、学生時代の第2外国語はドイツ語でしたが、それが役に立ってるかどうか。

この歌の訳には難儀なことがあります。それは部分的にリフレインされるフレーズが多いこと。つまり原語の歌ではある1行のフレーズをリフレインしたりするのですが、そうなると、日本語の都合上、次の行とあわせて2行で意味が通る訳にしてしまったとき、最初の1行だけをリフレインされたら意味不明になっちゃうことです。たとえば冒頭の「Freude, schöner Götterfunken, Tochter aus Elysium」の2行は、直訳では「歓喜よ、輝く神なる閃光、楽園からの娘よ」ですが、最初の「Freude, schöner Götterfunken!」はこの曲全体の締めにも使われているので、たとえば音楽にあわせて「よろこびそなたは輝く乙女」なんて訳すと、最後の締めに使われるのが「よろこびそなたは!」なんて意味が通じないものになってしまいます。そうなると、日本語では締めのためにもうひとつ別の訳を用意しなくてはなりません。実際そうしてる訳があります。なんかそうなったらキリがない感じがしますので、そこは逆算で「よろこびはじけよ!」にして、できるだけ訳の数を増やさないように心掛けました。3番の歌詞の最後「und der Cherub steht vor Gott」も最後の「vor Gott(神の前に)」がリフレインされますので「虫も喜ぶわれらの世界」とし、「世界」でリフレインできるようにしました。テノール独唱の「Laufet, Brüder, eure Bahn」は最後の母音「bahn」の「a」をそのまま伸ばして続けますので、日本語も最後が「a」になるように「さあかけろみんな」としました。(他の母音だと間がぬけて感じる)まあこの曲はリフレインが多く、全部の歌詞がちゃんと一種類の訳におさまるか確認してませんがあまり複雑になることは避けれたかなと思ってます。あと宗教的(キリスト教)的なところはやめて現代ヒューマニズム風に変えてます。

歓喜に寄す
作詞:F・シラー
作曲:L・V・ベートーヴェン
翻訳:福本晋一

なあみんな思わないか
こんな音ではなく
もっと喜びに満ちあふれた音楽を歌いたいと

そうだ! これだ!
喜びはじけよ愛の乙女よ
心ふるわせて君を抱くよ
別れた者もみなひとつにできる
その翼乗りみな友になる

親友良き妻勝ち得た人よ
みんなこの歌に声あわせよう
そうたとえひとりでも友があるならば
それとも涙でここを去るのか

喜びすべては自然の恵み
良きも悪きも花咲く道と
愛と酒ととわの友だちをもらい
虫も喜ぶわれらの世界

ほら見てごらん
大空駆けるあの太陽を
笑い光り駆け続けるあの太陽のように
さあ駆けろみんな
そうだ行けよ君の道を
笑顔で勝利めざして
英雄のように走れ
笑顔で! 笑顔で! 笑顔で!
英雄のように走れ

抱き合えみんな
世界どこでも
宇宙をこえて
信じるものがある
感じられるかい?
信じられるかい?
あおぐ空そこに
信じるものがある


『第三都市 幻想画家:福本晋一ウェブサイト』
http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukusin/


















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