少年よ大志を抱くな

 BOYS、BE AMBITIOUS! 少年よ、大志を抱け! 他にも、夢はできるだけ大きく持とう! などいろいろなヴァリエーションがありますが、私は、夢ってものは度外れに大きく持ったら、今の自分との差が大きくなるだけで挫折する可能性のほうが大きいと思います。いや、挫折するならまだいい。それは挑戦したということだから。よくないのは夢がデカすぎて、何もしない、できない、というままで終わってしまうことです。途方もない夢だとそうなってしまう可能性が高い。

 当たり前のことですが、夢は小さいほうが実現しやすい。そうやって小さい夢を実現していって、その中で、持つ夢も成長し、自分も成長していくというのが本当ではないでしょうか。実際、いわゆる「成功者」とか「ビッグネーム」とかの人の話を聞いてたら、最初から大きな夢を持っていたというより、好きでこれをやってたら、その道の頂点に立ってたって人のほうが多い。

 では、なぜに「少年よ大志を抱け」なんて言葉があるのか。私はこれは明治時代の富国強兵制度と関係があると思います。つまり当時、国が大きい夢を持っているときだった。欧米に追い付き追い越せ、世界に馳せよ大日本! という時代でした。こんな世の中では当然、立身出世主義が幅を利かせるわけで、そんな立身出世主義の個人的反映の言葉だったのだと思います。いまだ、世界に冠たる日本であれという考えも残ってますし、それゆえ立身出世主義も残っているので、この言葉もまた消滅していないようですが。

 しかし今一度言いますが、夢はでかすぎると、今やるべきことが分からなくなってしまいます。そうではなくて今の現実の自分ができることを自分の指針とすべきであり、そしてその指針に乗って道を切り開いていくというほうが夢の実現には有効であり、かつ楽しいと思います。いわば今日やることそれ自体が目的であり夢。

 いわば夢というのは遠くじゃなく、実はすぐ目の前にあるものじゃないでしょうか。

『第三都市 幻想画家:福本晋一ウェブサイト』
http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukusin/















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