少年よ大志を抱くな

 BOYS、BE AMBITIOUS! 少年よ、大志を抱け! 他にも、夢はできるだけ大きく持とう! などいろいろなヴァリエーションがありますが、私は、夢ってものは度外れに大きく持ったら、今の自分との差が大きくなるだけで挫折する可能性のほうが大きいと思います。いや、挫折するならまだいい。それは挑戦したということだから。よくないのは夢がデカすぎて、何もしない、できない、というままで終わってしまうこと…

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日本にはなぜ哲学者がいないか

日本には哲学学者はいるが、哲学者そのものはいないといわれる。しかし私は日本にも、哲学的思考の持ち主はいると思っている。ただ、それを受け入れるベースが日本にはないのだ。 哲学とはものごとの根源を考え抜くものだ。根源を考え抜くのだからこれをやるには相当の時間とエネルギーが必要で、本格的にやるなら、やはり職業としてというか、それ専門にしなければできないことなのだろう。そして根源の説明というのは人…

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日本とはつまり何か?~日本因数分解論~日本は実はふたつある

 日本はまず因数分解して捉えられなくてはならない ――または日本因数分解論 〈日本〉とは、とどのつまり何なのだろう? 実際、〈日本〉なるものが特別な探求の対象になっていることは、本屋や図書館に「日本人論」という妙なコーナーがあることからも明らかである。しかしそこに並んでいる本の中にも「日本とは何か」という問いに明確な定義的答を出している本はない。たいていの「日本人論」は「日本人はこう行動し…

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ニーチェの発狂、そして永劫回帰の正体

1.ニーチェの病気、発狂の正体 ニーチェは、45歳で発狂し、その後、正気に戻ることなく55歳で没した。少年時代からニーチェの体にはおかしいところがあった。頭痛、眼痛、めまい、吐き気の発作を繰り返して起こしていたのである。26歳で大学の正教授(!)になりながら、35歳で退職を余儀なくされ、以降、孤独な著述活動に専念することになったのも、その発作のゆえであった。 この病気は、少し前までは…

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白井晟一論~再統合を暗示するアクティヴな廃墟

白井晟一論1.再統合を暗示するアクティヴな廃墟 静岡にある白井晟一の最晩年の傑作「芹澤銈介美術館」~別名「石水館」(下図)をして、ある方がブログで『国籍不明の要塞』という表現をしていた。白井の晩年の石の建築に対しまさに言い得て妙である。 白井晩年の荒肌の石で築かれた建築(実際の構造体は鉄筋コンクリートで、石は化粧として張っているのだが)は、フランスのカルカッソンヌのような西洋…

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有機的建築とは何か? その機械美との相似

私はフランク・ロイド・ライトの建築が好きだ。なぜかといえば美しい、もっと平たく言えば「かっこいい」からだ。「かっこいい」――なんという子供じみた言葉であろうか。であるが実感なのだから仕方がない。しかしライトの建築は、軍艦、飛行機、あるいは未来的宇宙ステーションの想像図といった男児が喜ぶような「かっこいい」ものを連想させるところがある。案外と『かっこいい』という表現は、ライト自身が自分の建築に名づ…

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